長男と一緒に不登校を楽しもう

小3の長男が不登校になりました。

長男は心の風邪をひいたのだろうか。

まず最初に触れておきたいのは、いまから書くのは担任の先生の批判では決してないということです。

私も気をつけて書きますが、そう受け取られかねない内容になりそうなので、あらかじめ書いておきます。ご了承ください。

 

長男の不登校については、

 

うわ、小3でなっちゃったよ…マジで?

 

という思いもありつつ、時間の問題だろうと覚悟していた部分も大きく、まったく受け入れられないような話ではありませんでした。

 

ただ、私の考えもしていなかったことのひとつとして、クラスメイトたちに長男のことをどう説明するか、ということがありました。

先生からの又聞きですが、嬉しいことにクラスメイトは長男のことを心配してくれて、どうして休んでるの?などと先生に聞いてくれていたそうなんです。

 

当初は先生もはぐらかしてくださったようなのですが、お休みが1週間を超え、そろそろきちんと説明したほうがよい時期になったというお話をいただきました。私も同感でした。

 

先生からは、デリケートな問題なのでどう伝えましょうか、とわざわざご相談をいただきました。とても親身になってくださる先生なので、いろいろとご心配いただいたのだと思います。ありがたいことでした。

 

私は、長男の現状についてクラスメイトを含めた第三者に隠すつもりは毛頭なく(でなきゃ、たぶんブログなんて書いてない)オープンにしてもらって全然いいですよ、とお答えしました。

 

そうして先生からご提案いただいたのが、

 

健康には体の健康と心の健康があって、うちの長男は体は元気だけれど、心が風邪をひいているんだよ

 

というものでした。

このお話を聞いたとき、長男への配慮もありつつ、3年生のクラスメイトが理解しやすい、なんてすばらしい説明なのだろうと感激しました。

 

ぜひともそれでお願いします!

 

と二つ返事でお答えしました。

 

ところが先生とお話してしばらくして、ふと私のなかで違和感というか、疑問が浮かんできたのです。

 

はたして長男は心の風邪をひいたのだろうか?

 

風邪というからには、そこから連想されるのは、望ましくない状態、なおすべき状態です。

 

少し前までの私はたしかにそう考えていました。

しかし不登校が続くにつれて、例えば、一時期ひどかった、妹や弟に対する長男の暴言、暴力が明らかに減少しているのです。妻によると、長男は寝つきも悪かったらしいのですが(私は熟睡していて気づかず…)それもなくなって、よく眠れるようになったと。さらにお手伝いも率先してやってくれるようになりました。

これらのことを踏まえると、どちらかというと不登校のいまのほうが健全じゃないですか。

 

3年生のクラスメイトたちが、長男の現状を理解するのに「心の風邪」という表現が分かりやすいという点で、異論はありません。

そういう説明であれば、長男と偶然顔を合わせたときに「ずる休み!」なんて心ない言葉をかけられることもないでしょう。むしろ、早く風邪がなおるといいねと温かく接してくれそうです。

 

だけれども。

どうにも私のなかでひっかかる。

 

もっとポジティブな不登校なんですよ、うちの長男は。みずから行かないことを選択し、どちらかいうと不登校を満喫しているような。

 

不登校YouTuberが話題ですが、たぶん彼の感じに近い(ごめんなさい、ちゃんと動画見てないけど)

 

そしてなにより、妻も私も長男を治そうとは思っていないんですよ。

 

 

少し話を変えますね。

 

 

先日、カウンセリングの先生とお話するために、小学校を訪問しました。早く着いたので校舎のそばで立っていたのですが、開け放たれた窓から、はしゃぐ子どもたちの声とそれに苦慮しつつも明るい先生の声が聞こえてきました。

 

終業式の朝、長男の荷物一式を取りに小学校に行きました。みんな元気そうでした。これから始まろうとしている夏休みに胸を躍らせていたのでしょう。

 

こんなとき、ああ、長男はこの輪に入れなかったのだな、と感じてしまいます。

なんだかんだと言って、私は小学校には通う「べき」と考えている人間なんです。

だからこそ、長男が心の風邪だとレッテルを貼られたことを、自分の中で消化できていないのでしょう。

 

結局、他の誰でもない、私自身が周りの目を気にしているのです。被害妄想といってもいいかもしれません。

 

でも救いというか、おもしろいのは、心の風邪をひいていると言われた長男がまったく気にかけてないということ。

一応、本人がどう思うかを確認しておいたほうがよいと思い、事前に聞いたんですよ。

「先生が、長男くんのことを、心の風邪だとクラスのみんなに説明するらしいけど、どうかな? いいかな? 」って。

 

まったく気にしてなかったですね。「べつに、どうでもいい」という感じでした。

 

つえーなー、長男よ。

 

ちなみに長男とよく似た特性の妻も、自分の知らぬところで、心の風邪だとかどんなふうに言われても気にならないなあーと言ってました。そういうもんなのだろうか。

本当に、私と、長男&妻が気になるところ、気にならないところは、ほぼ真逆なのでおもしろいです。

 

なので、私だけがもやもやっとしているだけなので、ぜんぜんオッケー。繰り返しになりますが、「心の風邪をひいた」以上の説明は現時点でないと思っています。クラスメイトたちは長男のことを心配してくれるし、温かい言葉をかけてくれるでしょう。こういう提案をしてくださった先生に本当に感謝しています。

 

その一方で私が言いたいことは、こんな説明をしなくてもよい社会にしていけたらいいのに、という漠然とした希望です。

小学校に行くのは個人の自由。行きたければ行けばいいし、行きたくないなら行かなくていいし、休みたいときは理由を問われず好きなだけ休めるような、そんな社会になれば、うちの長男も、そしてなにより私自身が生きやすいのにな、とそんな話でした。