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ほう太パパの七転び八起き

妻にナイショのブログじゃありません。

吹奏楽のコンクールに出場するのか、甲子園に応援に行くのかを、部員に決めさせてはいけない。

雑談

甲子園に出場することが決まった高校の吹奏楽部が、自分たちのコンクール出場を断念するというニュースが流れ(当初のニュースではそれが美談のように流れた)それに対する批判の記事がいくつか掲載されている。

 

www.buzzfeed.com

 

www.j-cast.com

 

 

私は件の高校の関係者ではないが、かつて吹奏楽部員として高校時代を過ごし(ちなみに部長の時期もあった)、野球部の応援をしたこともある。そのときの経験を踏まえて少しお話ししたいと思う。あくまで、私の経験に基づく内容であることに留意していただきたい。

 

まず、吹奏楽部員は大きく2つのタイプに分かれる。

それはコンクール出場を目標とする(ストイックな)人間と、音楽を楽しむことに重点を置く人間だ。もちろん前者と後者に完全に分かれない、音楽を楽しみつつもコンクール出場を目標にできる人間もいるが、コンクール出場を目標にする限りどうしても練習はハードになるため、音楽を楽しむこととのトレードオフになりやすい。

それから音楽を楽しむことに重点を置く人間は、人間関係を重視する傾向にある。例えば、ある人の演奏スキルが低くても優しく指導することができるが(悪く言えば、人間関係が悪化することを恐れ、他人の演奏スキルに口出ししないこともある)、コンクール出場を目標とする人間は指導が厳しい。その結果「あの先輩怖い」みたいなことになりがちだ。

もちろん、様々な部員をこんなに単純には説明できないが、そういう二極化があるのだと思って聞いてもらいたい。言い換えれば、必ずしも吹奏楽部員はみんながみんなコンクール出場を目指しているわけではないということだ。

 

それから野球部の応援についてだが、これも毎年行うもので、コンクールの出場のためほどではないが、それなりの時間を練習に割く。私の高校では、甲子園の予選以外にも大きな野球部の大会があって、そのときにも応援に駆り出された。負担は決して少なくない。ボランティアでやっているという感覚でもなく、個人的には吹奏楽部の活動の一環だったととらえている。

また応援では、応援団(チアガール)とも一緒に行動することになる。一蓮托生というか、仮に吹奏楽部が応援に行かなければ応援団やチアガールは困ったことになるのは間違いないだろう。なにが言いたいかというと、コンクールに出場することだけが吹奏楽部の活動ではないということだ。

 

私はそういう事情をよく知っていたので、当初の、美談のように流れた、吹奏楽部員が甲子園に行くという選択をしたというニュースも、あり得る話だなと思った。

と同時に、これはとても酷な話だな、とも思った。

 

詳しいところはよく分からないのだけれども、コンクールに出場するのか、甲子園に出場するのかは、最終的に吹奏楽部員が決めたようだ。しかし、コンクールに出場するのか、甲子園に応援に行くのか、そんなことは話し合って決められる類いの物ではないのだ。どうしても決めろと言われれば多数決で決めるしかないだろうが、そんなことに、いったいどれほどの意味があるというのだろう。

 

もし私が同じ立場でしかも部長だったりしたら、これほどストレスのかかる事態はない。前述の通り、吹奏楽部員は元々2つのタイプに分かれているが、普段はそれが明確にされることはない。明確にしないことで、ある意味では円満に部活動をおこなっているのだ。しかしこのコンクールか甲子園かの議論の場では、はっきりと派閥に分かれ「ねえ、あなたはどっちにつくの?」なんて会話がなされるにちがいない。そんなことになれば、どういう結果になったとしても、そこには大きなしこりが残るだろう。

 

だから私は、顧問の先生なりが、部員の意見を聞くだけ聞いて、先生の一存でコンクールに出場するか、甲子園に応援に行くかを決めるほうがよかったと思っている。「文句があるなら、ぜんぶ先生に言いなさい」くらいのことを、先生には言ってもらいたかった。もちろん、先生の決定に不満を持つ生徒はいるだろうが、そのはけ口が練習をともにしてきた部員に向けられるような不幸な事態だけは避けられただろう。

 

最後にもうひとつだけ小言を言わせてもらうと、今回の件、できることなら野球部側から吹奏楽部の応援を辞退するようなことがあってもよかったのではないかと思っている。ひとつの目標に向かってがんばるという意味では吹奏楽部も野球部も同じなのだ。吹奏楽部のコンクールと甲子園の日程が重なっていることが分かった時点で「おまえらは、おまえらのフィールドでがんばってこいよ! 一緒に頂点めざそうぜ!」」みたいな声かけが野球部からあったら、ちょーかっこいいな、なんて思ったり。そしたら吹奏楽部も迷わずコンクールに出場したんじゃないかな。

あ、これ、野球部を責めてるわけでは全然ないです。野球部の当事者からしたらそれどころじゃないでしょうし。

ただ、こういうやりとりがあったら、青春ドラマとしてはめっちゃいいな(ありがちだな!)みたいなそんなことをふと思っただけです。

おしまいです。

 

twitterやってます。

 

 

 

 

 

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