ほう太パパの七転び八起き

妻にナイショのブログじゃありません。

父親(夫)から見たおっぱい(授乳)の話。

突然ですが、川上未映子さんの育児エッセイ『きみは赤ちゃん』が人気だそうですね。  

きみは赤ちゃん

きみは赤ちゃん

 

まだ手に取ったことがないのですがぜひ読んでみたい本のひとつです。そして完璧にひとの影響を受ける形ではありますが、私も育児エッセイを書けたらなあ、などと考えています。ただ育児エッセイというジャンルもプロ・アマ問わず、たくさんのかたが書いていらっしゃるので、それらとは違うオリジナリティを打ち出したいとも思うわけです。

  

そうして考えると私は男性ですから、父親(夫)目線の育児エッセイならば少しは面白いものが書けるかもしれません。では具体的になにを書くか、それをうんうんうなってたどりついたものが、女性の乳房、いわゆるおっぱいの話なのであります。

これはなにも卑猥な話じゃなくて、生まれてきた子どもに授乳する母の姿というのは、やはり神秘的というか畏怖の念を抱くほどの美しさがあって、まあ、妻の様子を見ていれば、常に慈愛に満ちた表情でおっぱいをあげてるわけじゃないんですが、いやむしろ最近では全自動化(娘が自ら妻の服をめくってかぶりつき、妻はなされるがまま)というのが目につきますが、それでも決して乳を出すことのできないおっぱいを持つ私からすれば、すげーなー、やっぱり母親にはかなわんかもなー、なんて思うわけです。

 

で、まずはじめに、なによりも先に私が言いたいことは、妻のおっぱいを子どもたちに取られちゃったなーということです。もちろんその喪失感を、生まれてすぐの子どもたちに感じたわけじゃなく(だってそれはあまりに大人げないですから)当初は、子どもが生まれた喜びと、それこそ授乳をしている妻の美しさと、そういうものの前に、仕方がないか、いまは、いまだけは子どもたちに妻のおっぱいをゆずろうと思っておりました。

 

ところがどうしたことでしょう、息子が生まれ4年がたち、下の娘も1歳になったというのに、まるで私のところに戻ってくる気配がないではないですか。ここにきてようやく、この鈍感なわたくしめも、あれは一時的にゆずったのではなく、未来永劫私の手から失われたのではあるまいか、と気がつきました。

 

さてそんなおっぱい(どんなおっぱいじゃ!)ですが、ああ、あれが私にもあればいいのにと思うことが、あ、これ変な意味じゃなくて、いまからきちんと説明しますので、ここで読むのを止めたりしないでくださいね。

 

息子がもうすぐ4歳を迎えるいまとなってはその感情も薄れてきましたが、生まれてから1年もたたないころは、やはりこのおっぱいを通じてつながっている母と子には美しさを感じる反面、一種のジェラシーのようなものを覚えていました。自分がいかに育児にたずさわろうとも、たとえ第三者に「ほう太パパさんって、イクメンですね!」と言われようとも、この強烈な絆とでもいうべきものには到底及ばない、自分ひとりが家の中で阻害されている、というと大げさかもしれませんが、それに近い感情を抱いておりました。

さらに言えば、まだまだ自分が考えていることを言語化できず、ギャンギャン泣くしかない子どもを相手にしているとき、私などは、どれ、おむつかしら、どれ、外に出てみようかしら、ほら、こんなおもちゃもありますよーと必死にあやすわけですが、それでもどうにも泣き止まず、途方に暮れているときに、妻がひょいと受け取って授乳して落ち着かせると、うぅ、それ反則じゃん!などと打ちひしがれることもあったわけです。(ちなみに我が家は完全母乳で育てていました)

だから、乳の出ない、そもそもいったい何のためについているのかも分からない自分の乳首をうらめしく思ったものです。

 

そうこうしているうちに、完全母乳で育てていた子どもも保育園に行くようになり、我が家でも粉ミルクが始まりました。我が子を胸に抱きミルクをあげ、そのつぶらな瞳で見上げられると、おそらくは女性が、私お母さんになったのね、と感じるのに似た思いを私もするようになりました。そうです、例え男であっても授乳(この場合は粉ミルクですが)というのは特別なものなのです。

ミルクを飲む我が子は、くりくりとした目で見上げてきますが、その瞳の奥に一抹の不安というか不信感のような憂いを帯びていることがあります。おいおい、今日からあんたがミルクくれんの?的な。そりゃあ、それまでずっと母のおっぱいで育ってきて、それ以外のものを口にするのは初めてなのですから、例えば私がどこか遠い国に赴いて「この昆虫食べてごらん、絶対うまいから」と勧められているときと同じような不安を抱いてもなんら不思議ではありません。

 

いまでは何の問題もなくミルクを飲んでくれる我が子ですが、お風呂に入っているときに、しげしげと私の乳首をながめてつまんできたり、機嫌がめちゃくちゃ悪いとき、おまえのここからは、この突起物からはおっぱいは出らんのかーーー!!!と乳首を平手打ちしてきたりすることがあります。私には為す術もありません。

そんな私のささやか楽しみは、もう少し大きくなった娘に手料理を振る舞って「うまーーーい」と言ってもらうことです。基本的にリアクションが派手な娘なので、これはちょっと期待できるんじゃと思ってます。ただ、いま作ってる離乳食のほとんどは娘に不評で、ぷぃっと口から吐き出される毎日なんですけれどもね。

 

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