ほう太パパの七転び八起き

妻にナイショのブログじゃありません。

出産前の妻が、別れた元カノみたいに思えることがある。

先日の記事で、産後クライシスの渦中にあるひとは、そのときの感情を夫婦問わずどんどん発信したほうがいいと思う、という話をしました。

 

それは、出産を控えている夫婦にとっては心の準備になるし、まさしく現在悩んでいる夫婦にとっては、それを乗り切るための手助けになると考えるからです。

特に後者については、自分の夫や妻に面と向かって言われるとイラッときて受け止められないことが多いですが、第三者の、しかも異性の意見であれば、ああ、そういうふうに思ってこんな言動をしているのか、と冷静に考えるきっかけになるかもと思うからです。

 

これは産後クライシスに限った話ではなく、夫婦間のトラブルという大きなくくりにおいても当てはまるはずだと、ぼくは思っています。

 

さてぼくは男なので、夫の立場から産後クライシスを振り返りたいと思います。(振り返るって言っても、娘が5ヶ月なんで、渦中にいるんだけど。でもまあ、2人目なのでなんとか夫婦で協力して乗り切っています)

 

長男が生まれた3年前、一番最初に妻の異変に気がついたのは、出産翌日でした。

ぼくは仕事を早々に切り上げて産婦人科に面会に行ったわけですが、すでにそのときに妻との間になにか違和感というかギャップを感じました。

それはまるで、アナキン・スカイウォーカーがダークサイドに落ちたときのようで(スター・ウォーズ エピソード3・シスの復讐を参照のこと)なんか、目つきがちがうんですね。

 

ぼくとしては、パパでちゅよー的なノリで会いに行ったわけですが、妻からの視線は

 

あんた、なに、ひとりで浮かれてんの?

 

という感じでした。

もちろん、はっきりそう言われたわけじゃありません。でも妻の視線やら、言動のはしばしからそう受け取ったのです。

でもまだ出産翌日っすよ、ちょっとショックを受けたのを覚えています。

 

幸せのまっただ中にいたぼくは、妻の異変に気づきつつも、見て見ぬ振りをして小一時間の面会を終えました。

 

その翌日に面会に行ったときは、比較的いつもの妻に見えました。

やっぱり昨日のは、ぼくの勘違いだったんだ。ぼくはそう思いました。

 

それから数日がたち、妻が退院しました。

 

退院の日は、朝一で産婦人科に行って、退院の準備を手伝いました。

義理の母(妻の母)も来てくれて、妻は母と一緒に退院しました。

ぼくは妻と一緒に帰宅せず、産婦人科から出勤。

そして、仕事をちゃちゃっと終わらせて、胸を弾ませながら家に帰ったのです。

 

今日から我が家に赤ちゃんがいる。

きっと大変なこともたくさんあるだろうけど、そんなことまったく気にならないくらいに幸せな毎日が待ってるんだ!

そう思っていました。

 

玄関を開ける前、ぼくはふと思い立って、iPhoneを取り出しました。

ドキュメンタリーふうに、玄関を開けるところから動画におさめて、廊下を歩いて、リビングにいるであろう幸せいっぱいの妻子を撮影することにしたのです。

この動画は一生の宝物になるにちがいない、そう思いました。

 

iPhoneの画面を見ながら「ただいまー」と言ってぼくは玄関を開け、リビングへの廊下を歩きました。そしてもう一度「ただいま!」と言ってリビングの扉を開きました。

 

ぼくとしては、息子を抱いた、にこやかな妻が

「もう、動画なんか撮っちゃって。やめてよ、パパ。あ、やだ私、パパなんて呼んじゃった」

という展開をイメージしていました。

 

しかし現実には、ぐったりと横たわる妻が、うつろな目でぼくを見つめてきたのです。

ぼくは震える手で、そそくさとiPhoneを片付けました。

 

それからの日々は、もちろん幸せを感じることもあったけど、割合としては苦痛を感じるほうが多かったです。

同僚や友人から「いま、幸せいっぱいでしょう?」とか言われたとき、上手に笑顔を返せていたか自信がありません。

 

家に帰りたくない、と思う日もありました。

そのことを妻に告げたこともありました。

妻を傷つけたと思いますが、それくらいに深刻だったのです。

 

幸いにも妻は、ぼくがどんなことを言っても、基本的には受け止めてくれるので、口論になることはありませんでした。

ただ、ふたりして、暗い気持ちで、とつとつと話し合いをしました。

話し合いをして、互いの気持ちを確かめあったりすることで、一時的に関係が修復されることはありましたが、長続きすることはなく、すぐにストレスフルな日々に戻りました。

 

当時のぼくは、一応育児に積極的に関わってたけど、要領の分からないことも多く、それが原因で妻をイライラさせていたと思います。

 

そんなことも分からないわけ? もういい、私がやる、ちょっとどいて。

 

そう言われてる気がすることも多々ありました。

 

一方でぼくもまた、育児を「手伝う」という感覚でのぞんでいたり、妻の負担を減らす、というところまでは気が回ってなかったと思います。

とにかく、自分自身が、その日一日をなんとか乗り切るということで精いっぱいだったのです。

 

ぼくは、

どうして出産という人生においてもっとも幸せな出来事に恵まれたはずなのに、こんなに苦しいのか、

とずっと思い悩んでいました。

そしてその苦しみの原因は育児ではなく、妻にあると思っていました。

 

どうしてそんなに毎日イライラしてるの?

昔はそんなことなかったよね?(もともと気は短いほうだったけどさ)

最近は一緒に笑うことも少なくなったね、

こんな毎日がずっと続くわけ?

 

こんな心境にあったぼくは、ふとした拍子に、出産前の妻のことを、まるで別れてしまった元カノみたいに思い出しました。

 

誤解のないように言っておくと、きれいさっぱり関係を断ち切った元恋人として突き放しているわけじゃなくて、

未練タラタラ、

もっとぼくは君と付き合っていたかったのに、

って感じで思いだしてたんです。

 

ばっかじゃないの、という言葉が聞こえてきそうです。

ええ、ぼくもそう思います。だけどそれくらい、出産後の妻は別人に見えたんです。

そして、昔はよかった、って思い返してばかりいたのです。

 

この例えは、女性にはちょっと分かりにくいかもしれません。

女性はあまり過去を引きずらないと言いますし。。。

男性にしても、どれくらいのひとが共感するかは分かりませんけど、ぼくの心境としてはそうだった、ということです。

 

育児中の妻に、夫をかえりみる余裕などない、という主張はよく分かります。

でもね、パートナーの心が離れたら、やっぱり元も子もないわけじゃないですか。

 

ちなみに、本エントリーではこうやったらこの危機的状況を乗り切れたよ、という話はありません。

というのも、そんな万能な解決策があるわけじゃなくて、ぼく自身、いまだに模索中だからです。

実際、時間が解決してくれた、という感じでした。

 

ただ、ちょっとだけ役に立つかもしれない話をしておくと、当時のぼくは、なにも別の女性に浮気してたんじゃないんです。

言うならば、過去の妻に浮気してたんです。

だから、もしぼくと同じような心境にある夫がいるならば、ちょっとしたことで十分変わることができる、と思うんです。

 

例えば、一時的にでも祖父母などに子どもを預けることができるのなら、ふたりの思い出のレストランに食事に行くとか、初めて一緒に見た映画のDVDを借りてきて、子どもが寝付いたあとに一緒に家で見るとか、そういうことで夫は喜ぶ気がします。

少なくともぼくはうれしいです。当時は、そういうアイデアを思いつかなかったけど。

 

ちなみに、現在のぼくら夫婦は良好な関係を築けています。(このブログの存在も妻は知ってるよ)

産後クライシスというのは、荒々しく切り立った険しい山だけど、無事に頭頂することができれば夫婦間の絆は強くなると思います。

あきらめずに、登り続けてください。

もしも途中で呼吸困難におちいったら、だれにでもいいから打ち明けてみてください。

ひとりで抱え込まないでください。たくさんのひとが、同じような悩みを抱えています。

 

最後に、このエントリーを読んで不快に思われたかたも多いと思います。

その点についてはこの場を借りてお詫びしますが、こんな内容でも発信することに価値があるというぼくのスタンスに変わりはありません。

このエントリーが、なにかを考えるきっかけになるのであれば、ぼくとしてはとてもうれしいです。

 

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