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ほう太パパの七転び八起き

妻にナイショのブログじゃありません。

グローバル人材とグローバル変数

雑談

文部科学省 グローバル人材育成推進事業のサイトに次のようなことが書かれています。

若い世代の「内向き志向」を克服し、国際的な産業競争力の向上や国と国の絆の強化の基盤として、グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材の育成を図るため、大学教育のグローバル化のための体制整備を推進する。

揚げ足を取るようですけど「内向き志向」て悪いことなんですかね?

世界的に活躍できる人材を育てることに異存はないんですけど、内向き志向の、いわばローカル人材とでもいうようなひとたちを否定するのはいかがなものかと思うんです。

おそらくここでの「内向き志向」というのは、上昇志向がないとか、モチベーションが低いとか、そういうことを言いたいのかなと想像するんですけど、だったらはっきりそう書いたほうがいい。

「内向き志向」には、地元に根ざした活動をしているひと、自分の殻に閉じこもって芸術活動をしているひとなんかが含まれる気がするんだけど、そういう存在は認められるべきではないでしょうか。ていうか、むしろ究極の内向き志向というか、あることに没頭した先に世界に通用する技術なり芸術があるような気がします。

例えば宮崎駿監督とか。まあ、宮崎駿監督をグローバル人材と呼ぶことには違和感を感じますけど、世界的に広く知られた映画監督であることに異を唱えるひとはいないでしょう。

 

さてさて、ぼくはプログラマーのような仕事をしているのですが、プログラミングの中にグローバル変数というのがあるんです。あ、別に難しい話をするわけじゃないんで、安心してお付き合いください。

プログラムというのは、いろんな処理のかたまりです。例えば下の図のように「A」と「B」の2つの処理で作られたプログラムがあるとします。

f:id:houta30:20131017125657p:plain

 

「変数ってなに?」というかた、心配いりません、プログラムで使われる「道具」とでも思ってください。グローバル変数だと、処理Aでも処理Bでもどちらでも使うことができるんですね。

一方「ローカル変数」というのもあります。これはある処理の中でしか使えない変数です。例えば処理Aのローカル変数は、処理Bでは使うことができません。

プログラムの経験がないかたは「グローバル変数のほうが便利じゃん」と思うかもしれません。ですが一般的に、プログラミングにおいてはグローバル変数の利用は最小限にすることが望ましいとされています。

理由はですね、グローバル変数(道具)は処理AでもBでも使うわけですから、処理Aでなんらかの変更を加えた場合、処理Bのやつらが「オレたちにだまってなに勝手なことやってるんだよ!」みたいなことになるわけです。処理Aでしか使わないものは処理Aのローカル変数にして、ほかの処理に迷惑をかけないようしましょう、ということです。

えーと、なにが言いたかったかというと、グローバルのほうがローカルよりも優れているなんてことは全然ない、そんな総意なんてありませんよ、ということです。

 

似たような言葉に「デジタル」「アナログ」もありますね。

本来の意味は、

デジタル=数値化された、離散化したもの

アナログ=連続的なもの

ですが、

デジタル=先進的なもの 

アナログ=時代遅れなもの

というように誤った(?)使われ方もします。

「私はアナログ人間なんで」みたいなことを言うひとがいますが、みんなアナログだよ、と思っちゃいます。(ですが言葉は生き物なので、デジタルやアナログに新たな意味が加わる可能性もあります)

 

このように、本来は存在しない上下関係を言葉にあてはめることは、ぼくは好きじゃありません。

同じような理由でイクメンという言葉も好きじゃありません。

このブログはいわゆる育児ブログですが、イクメンという言葉を使わないようにしています。

なんていうんでしょうか、イクメンという言葉には、育児に参加する男性はえらい!みたいな感覚があると思うんです。そして育児に非協力的な、仕事一途な男性を不当に悪者とみなしているような。。。

イクメンなんて良くも悪くもなく、夫婦間で十分に話し合って育児への関わり方を決めればいいと思うんです。そしてもちろん、だれもがグローバル人材になろうとする必要もない。ローカルであることのよさは必ずあります。

なにも考えずに言葉に踊らされるような人間には、なりたくないものです。

 

※ブログ記事へのコメントは可能ですが表示はされません。